「ガングリオンだったんです」
手に包帯を巻いた職場の人に「大丈夫ですか?」と尋ねた返事がこれだった。
「は?」
「ガングリオンです」
「は?」
聞きなれない言葉に重病の心配と単なる聞き間違い?と微かに感じるからかわれ感が入り混じってつい何度も聞き直してしまった。
それを感じ取ってかその人が説明をしてくれた。
「ガングリオンというのは手の周りにできる瘤(こぶ)でゼリー状のものが膨らんだだけなんで大したことはないんです」
注射針で簡単に取ったとのこと。
子供番組に出てくる怪獣のような響きに一瞬戸惑ったけれど、大したことはなく一安心。
改めて考えると世の中はいろんな病で溢れている。
「何もない」
というのは本当に恵まれている状態。
感謝の気持ちで心を一杯にして生きていこう。