いつどこで聞いた話なのか記憶が定かでないけれど、「こだわる」は元々良い使われ方はしていなかったそうな。
こだわりがないこと、執着心がないことが良いことであり、何かに「こだわる」ことは恥ずかしいこと、みっともないことであるとされていたらしい。
いつの頃からか「こだわり」を持って事にあたることが良いこととされるようになった。
翻せば、誰も何も気にせず、何であろうが、どうであろうが、気にしなくなっていたということ。
普通が良くて、みんなと一緒が正義だった時代。
誰かと同じであることに価値観があり、変な「こだわり」を持って「ありのままの自分」でいると仲間外れにされ、いじめの対象になった。
時代は確実に前進している。
個性が個性として認められる時代に入ろうとしている。
自分が自分でいることに価値観を見い出せる世の中になってきた。
こだわりを持って生きられる時代になってきた。
自分はどんな「こだわり」を持っているだろう。
持ちたいと感じているだろう。
こだわりを持って生きることにこだわっていきたい。