宝の山

 

「宝の山」を発見したきっかけは3つ。

 

1つ目はこれ。

 

文明崩壊 上: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)

文明崩壊 上: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)

 

 

世界的な大ベストセラー ジャレド・ダイアモンド著「銃・病原菌・鉄」の続編、対の作と言ってもよい作品。この中で日本が世界的にも有数な森林大国であることを初めて認識した。 

 

2つ目はこれ。

 

里山資本主義  日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)

 

 

2013年のNo.1ベストセラー新書なので読まれたことのある方も多いのではないか。

 

3つ目はテレビ東京の「ガイアの夜明け」<ニッポンの"宝の山"を活かす!>。

 

「宝の山」は他でもない日本の山々という話。

 

日本の国土はその66%が森林で占められており、そのうち天然林が60%、人工林が40%という構成。

 

人工林はある一定の期間が経てば伐採した方がよいという。

 

戦後植樹された人工林が50年を経て収穫期を迎えているにも拘らず、杉も檜も木材としての価格がピーク時の4分の1になっており、伐採しても採算が取れない事態が発生している。

 

上記の2番目と3番目では岡山や広島を中心とした中国地方においてこうした状況を打開すべく勇気ある者達が立ち上がり、事業化し、村や町の活性化にも貢献し始めているという話が取り上げられている。

 

アベノミクスでは「特区」や「地方創生」という言葉ばかりがもてはやされているけれど、実際に行動に移す人が使命感と情熱を持ち、それに共感した人たちが少しずつ拡がっていくことでしか変化は作れない。

 

無いものを無いと嘆いていても、

 

無い物ねだりをしても、

 

何も変わらない。

 

今あるものも視点を変えて見ることで「宝の山」になることに気づかされた。

 

次はこの作品を試してみたい。

 

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

神去なあなあ日常 (徳間文庫)