決まらないこと、決められないこと、決断の遅さを嘆く声があちらこちらで聞こえる。
国家レベルでも会社レベルでも家庭でも個人でも。
そういう自分もいろんなシーンで嘆き声をあげている一人だけれど、
ふと、こんな考え方もあることに気づいた。
「決めない決断」
がなされていることもあると。
物事を「決める」「決断」することは重容易いことではない。
他の全てのオプションを捨て、一つに絞ることがその本質だから。
重大な決断を正しいものにするために様々なデータや情報を集めるのに時間がかかる時もあれば、「答え」=「勘」=「啓示」が舞い降りてくる「その時」を待っている時もある。
いわば「その時」が来るまでは「決めない決断」をしているということ。
土壇場の力、火事場の馬鹿力を呼び込むために。
誰かの決断がいつも遅く、不満に感じることが多いと感じる時は、相手の立場に立って「決めない決断」をしているかもと思ってみるといいかもしれない。