百試千改

 
百試千改
 
 
広島駅のモニターテレビに映し出されたその言葉に一瞬目を奪われた。
 
 
「そんな四字熟語があったんだ」
「これは何? 何かのCM?」
「何を百回試すのだろう?千回改めるのだろう?」
 
 
気にはなりつつも歩きながらのことで4つの漢字だけが頭に焼き付いて離れなかった。
 
 
後で調べてみると、四字熟語は造語。東広島に拠点のある酒蔵で作られた大吟醸酒の銘柄であることがわかった。
 
 


雫大吟醸古酒 百試千改 - 富久長 information

 

更に調べてみると三浦仙三郎という酒造家の座右の銘であり、その努力の結晶とも言える一品。値段も思わず唸るほどだ。

 

 

試行錯誤を繰り返す・・・

 

 

よりも更に具体的にイメージが湧く。


何をしなければならないのか、


どれだけ努力するべきなのか、

 

甘い認識を打ち砕き、


更なる高みへ、

 

いざなってくれる言葉。

 

「なかなか上手くならないこと」


そう言って簡単に甘えのレッテルを貼らないように、


百試千改


この言葉を胸に刻もう。