悪役がいてこそ


悪役がいてこそ


正義の味方がいる。


と言っても、テレビや映画のような単純な悪役は実際には存在せず、あくまでわかりやすく描写されているだけ。


純粋なる悪は存在せず、純粋なる正義も存在しない。


悪役を演じる者と正義の味方を演じる人がいるだけ。


勧善懲悪はわかりやすいし、道徳的でもある。


しかし、現実世界はそれほど単純ではないし、


正義を振りかざすために敢えて悪役を創り出すこともある。


もっと言うと、


自分が勝つために、優位に立つために、相手を貶める目的で悪役を演じさせることもある。


逆に、敢えて悪役を演じて相手を高めるシナリオを書く人もいる。


自ら悪役になることで正義の味方を誕生させる人が。


悪役がいてこそ


正義の味方がいることも


頭の片隅に置いておきたい。