無意識の阿り


そんなつもりはないのに、そんな必要さえないのに、


誰かに阿る(おもねる)自分がいた。


誰かに気に入られようと謙る(へりくだる)、諂う(へつらう)自分がいた。


よく言えば、気を遣っているだけ、全体のため。


敢えて自分を下に置いて謙って(へりくだって)いるだけ。


それでも強烈な自己嫌悪が湧き上がってくるのはそれらは言い訳に過ぎず、頭で考えた弁明でしかないことを心が知っているから。


無意識に出した声と行動が全てを物語っていた。


無意識の阿りが許せない。