そのあと

 

谷川俊太郎の詩に出合った。

 

そのあと

 

そのあとがある

大切なひとを失ったあと

もうあとはないと思ったあと

全て終わったと知ったあとにも

終わらないそのあとがある

 

そのあとは一筋に

霧の中へ消えている

そのあとは限りなく

青くひろがっている

 

そのあとがある

世界に そして

ひとりひとりの心に

 

 

問われるのは、

 

この詩に出合った「そのあと」

 

私たちがどうするのか、

 

どう生きるのか、

 

ではないだろうか。