先日このブログで
という谷川俊太郎の詩を紹介した。
株価は世界中で乱高下を繰り返し、持てる者と持たざる者の格差は悪化を辿り、領土領海問題は激しさを増し、民族紛争も宗教対立もより過激になる一方だ。
まるで乱気流に巻き込まれた飛行機のよう。
世界は激動の時代に入っている。
そのまえ
そのまえがある
大切なひとを失ってしまうxまえ
もうあとはないと思うまえ
全て終わったと知るまえにも
終わりのまえがある
そのまえは一筋に
霧の中へ消えている
そのまえは限りなく
白くひろがっている
そのまえがある
世界に そして
ひとりひとりの心に
今は「戦前」なのだという人がいる。
決してそうしてはいけない。
それを許してはならない。
「そのまえ」
にならぬように
人類の叡智が問われている。