20分の永遠

 
 
小学3年生の娘の授業参観後の帰り道での話。
 
 
新しい家が建っているのに気づいたので娘と幼なじみの二人に「これいつ頃できたの?」尋ねると
 
 
「もう随分前だよ。3年前かなぁ」 と2人が口を揃えて言う。
 
 
「そんなわけないよ。3年前なら二人ともまだ保育園生だよ」と。
 
 
「あっ、そっかぁ。ん〜、なら3ヶ月前くらいかな」
 
 
「どっ!」 吉本新喜劇ならここでこけるところ。
 
 
子供と大人の時間の観念、流れ方が違うのだと改めて感じた。
 
 
そう言えば、筆者も小学生の頃は10分休憩でも必死になって校庭に遊びに行ったし、20分の休み時間は永遠かと思うほど長く感じられたもの。
 
 
相対性理論を持ち出すほどまでもなく、改めて考えれば、同じ20分であっても体感時間は一人ひとり、状況に応じて全く異なり得る。
 
 
9歳がこれまで過ごしてきた時間分の20分とこれまで数十年生きてきた人生分の20分では価値が違うのは十分に理解できる。
 
 
でも、残された時間分の20分と考えれば、価値は逆転する。
 
 
「20分の永遠」を存分に味わいたい。