焦りと油断


車を擦った。


初めてのことではないし、大した傷がついたわけではない。


駐車時に左前のバンパーを少し擦った程度。


それでも心に引っ掻き傷ができたのも事実だ。


今まで数え切れないほど停めてきた自宅の駐車スペースで事故が起きたのは焦りと油断があったから。


ちょうど駐車しようとした時に通行人が通りかかり、一人は待ったがその後の人が来る前に停めてしまおうと焦ってしまった。


今まで一度もどこにもぶつけたことがなかったという油断があったことも小さくない。


今回のミスは焦りと油断が起こしたことは間違いないけれど、


改めて考えると、世の中に生まれるすべてのミスや失敗はこの二つが原因と言っていいのではないか。(実力不足も準備不足も勘違いもうっかりも何もかも)


どんな時にも焦らない、


どんな時にも油断はしない、


人間である限りそんなことは不可能だとは知っているけれど、


少なくとも、呪文のように唱え続けることで意識が芽生え、また潜在意識に植え付けることで無意識のうちに焦りと油断を回避できる可能性が高まるような気がする。


焦らない、油断しない
焦らない、油断しない
焦らない、油断しない