サギにあう


サギにあった。


と言っても、オレオレ詐欺や世界的に乱れている金融市場に巣食う詐欺ではなく、文字通りの鳥のサギに出合った。


街中では珍しい。


通勤途中の道沿いに流れる小さな川(というよりも用水路に近い)があって、その川を跨ぐ橋の上に一人(?)佇んでいた。


その立ち姿は美しく、体調は1メートルほどあり、驚くほど大きく感じられた。


立ち止まってしばらくその雄姿を眺めていると何かを思い出したかのようにゆったり歩き始める。


あまりのカッコよさにiPhoneで撮ろうと近づくと、目の前で大きな翼を広げ、ばさりと羽ばたき飛び立った。


全てが一瞬のこと。


ふわりと宙に舞い上がり、大きな翼を何度か大きく羽ばたかせると空が一瞬暗くなったと感じられるほど。


その姿はまるでプテラノドンだ。


大空に舞い上がりゆったりと時計回りに旋回する。


青空に弧を描く姿は美しく、天に舞う空の王者のようだ。


確かにサギに合ったような気分になった・・・