屋上の想い

 
何もしないと決めたゴールデンウィークに去年の9月のシルバーウィークの時のことを思い出した。
 
 
 
 
個性的で、ユニークな作品群に感心、圧倒された。
 
 
特に印象的だったのは、最初の展示物。大きく立ちはだかった大きな大きなおばさん。どこにいても見つめられているようで、怒られているようで、不思議な感覚に襲われた。もう一つは展示物の後半、建物の上の方の階層の小さな部屋全体を使った作品。
 
 
白い部屋の中に白いヤギとミラーボールが飾られていた。
 
 
不朽の名作2001年宇宙の旅のラストを思い起こさせるような作品で作者の意図と想いはよくわからなかったけれど、不思議な気分にさせられたのを今でもはっきりと覚えている。
 
 
そして、もう一つは、屋上でのこと。
 
 
展示物を順路に従って見ていくと、最後は階段が屋上に通じていてそこに展示物は何もなかった。
 
 
その代わりに青空が広がり、360度遠くまで見渡すことができた。
 
 
大きな深呼吸をしたくなって何度か大きく息を吐いたり吸ったりしているうちに、ふと、ある想いがどこからともなくすっと降って来た。
 
 
見渡すもの全てが芸術作品なのだと。


神様が創った自然も人が作ったモノ
 
 
この世界にあるモノ全てがアートなのだと。
 
 
ふと我に返る。
 
 
目に映る全てのモノを愛おしく感じられた。
 
 
何もしない日々も結構楽しい。