何かの渦中にいると何がなんだかわからない。
たいへんなことに巻き込まれると、ただただ目の前のことに対応するだけで精一杯になる。
渦の中にいると必死で生き残ることしか考えない。考えられない。
しかし、一旦外に出てみると、自分がどんな状況にいたかが手に取るようにわかる。
あの時なんでああしなかったのだろう? こうしなかったのだろう?
あの時はどうしてあんなに悩んでいたんだろう? 苦しんでいたのだろう?
あれほど苦しかった仕事も恋愛も人間関係も、嵐が通り過ぎた後、冷静になって振り返ってみると拍子抜けすることは意外と多い。
かと言って、渦の中に飛び込まなくていいということではない。
むしろ、渦の中に飛び込むからこそ必死になり、自分の実力以上の力が発揮され、成長する。
今日は7月4日。
アメリカでは"Independence Day"(独立記念日)だ。
240年前にイギリスからの独立を勝ち取ったアメリカはその後紆余曲折を経て、世界で唯一の大国に登り詰めた。
先月、イギリスはEUからの独立を自らの意思で選択した。
まだまだ渦の中にいる彼ら。
この機会をチャンスに変えられるかはここからどれだけもがくかにかかっている。
彼らも。
そして我々自身も。