「今日紅白最後まで見てもいい?」
昨日の大晦日のお昼間に中学1年の息子が尋ねる。
「いいよ」と応えると立て続けに「その後初詣に行ってみたい」と言うので、明日の朝ちゃんと起きるならいいよと応えると、無邪気な「やったあ」が返ってくる。
紅白対抗歌合戦は、PPAPもパーフェクトヒューマンも恋ダンスも盛り上がって、視聴者投票も会場投票も圧倒的に白組が勝つと思っていたら紅組の勝ち。びっくりしながらもゆく年来る年を見つつ支度を整え、近所の神社に初詣に出掛けた。
改めて考えたら日付が変わってすぐに家族で初詣に出掛けるのは初めて。子どもたちにとっては文字通り「生まれて初めて」の体験となった。
子どもたちが引いたおみくじは二人とも中吉。(小学4年生の娘は「吉中って何?」)新しい年を迎えて幸先がいい。
帰り道、いつにも増して星空が綺麗だった。
「あ、北斗七星!」
そう言うと、娘が
「生まれて初めて見た!」
「え〜 そんなはずないよぉ」
そう返すと、
「この間、理科の時間で北斗七星を習ったばかりだからわかるもん。その前にも見たかもしれないけど、その時は知らなかったから見たことにはならないんだぁ」
妙に納得してしまった。
ついでに南側を見てオリオン座を教えてあげる。
目を輝かせながら星空を見上げている。
私も新しい1年に向かってこんな姿勢で臨みたい。
そう思った。