「あなたのことを愛しています」
それもいいけれど、
愛する人に会うために数千キロを自転車で走破した話の方が説得力があるし、何よりロマンティック。
「一人の命は地球よりも重い」
インパクトのある言葉ではあるけれど、一人を救うために多くの人を犠牲にすることは果たして正しいことなのか。それも自分の愛する人が掛かっている時も同じ疑問を投げかけられるのか。
我々はいつも結論を知りたがるけれど、結論だけでは心は動かされない。
そこに物語があるからこそイメージが湧き、共感が生まれ、感動する。
心が揺さぶられるからこそ身体が動き出す。
物語が伝達のための最強ツールと言える所以は、
我々自身が日々の生活と格闘しながら人生という物語を紡いでいるから。
そんな気がした。