ジャムの法則

 

ジャムの法則

 

と言っても、おいしい話ではない。

 

シーナ・アイエンガー(Sheena Iyengar)による実験によって示された法則。

選択肢が多いときは、少ないときよりも判断を下しづらくなるというもの。6種類のジャムを並べたテーブルと24種類のジャムを並べたテーブルの2つを用意したところ、どちらのテーブルでも試食をした人の人数は変わりませんでした。しかし、最終的にジャムを購入した人の割合を見ると、6種類揃えたテーブルの場合は30%、24種類のテーブルではなんと3%、と非常に大きな差が開いてしまった結果から導き出した。選択肢を少なくすることで、顧客のストレスを減らす販売戦略の根拠となっている。

ジャムの法則とは - はてなキーワード

 

選択肢が多過ぎると人は選ばなくなるというのは知っていたけれど、それがこんな実験結果で、こんなネーミングがついているのには驚かされた。

 

選択肢を少なくすることで、ストレスを減らせるのはいいけれど、選択肢が少なくなることで購入という行動に移りやすくなるというのがポイント。

 

海外旅行をしたいな、英語が話せるといいな、お金持ちになりたいな・・・

 

だけでは実現しなくても、具体的な目標にブレークダウンすることで行動に移しやすくなるのと同じ。

 

海外旅行もどこに行きたいのか、いつ行きたいのか、誰といきたいのか? 更にそれぞれの選択肢を絞っていく。

 

英語が話せるとはどういうことか、いつまでに目標を達成するのか、勉強法は?、予算は? 更にそれぞれの選択肢を絞っていく。

 

お金持ちとは? 幾ら貯めるのか? 収入を増やす方法は? 支出を減らす方法は? いつまでに目標を達成するのか? 更にそれぞれの選択肢を絞っていく。

 

行動に移すためには、無限にある選択肢を自ら削っていくことがスタートポイントになる。

 

ざあっと自分のしたいことを頭の中に並べていくと、それがあまりにもたくさんあり過ぎることが行動を妨げていることに気づく。

 

食べたいジャムの選択肢を自ら減らしていこう。

 

まずは山積みになった机を片付けよう。

 

その次は部屋だ。

 

するべきことを一つずつ減らしていくことで、行動が加速していく。