出張で東京に来ている。
金曜日の夕方の東京駅は恐ろしいほどの混雑だ。
どこからこれほどの人が集まってくるのか、これからどこに行こうとしているのか、帰ろうとしているのか。
無数のすれ違う人がそれぞれがにどこかに向かおうとしている。
そんな光景を見ながらふと思った。
体内はこんな感じなのかも、と。
体の中の血液、赤血球やら白血球、ヘモグロビンやら血小板にそれぞれの役割があり、するべきことがあり、行くところがある。
東京駅という日本で最も混雑している(確認したわけではないが)駅はあたかも心臓のようで身体中から血液を集め、新鮮な酸素を一杯に詰め込んだ血液を全身に送る役割を担っているのかもしれない。
だとすれば、東京から地方に送り出される我々には大切なミッションがあるはず。
そろそろ新幹線が出発する。