折り合いをつける

 

「折り合いをつけようと思ったんだよ。」

 

とは、小学五年生の娘の話で何度も出てきた表現。

 

来月後半に控えている自然学校で4日間家族と離れて学校の仲間たちと過ごすことになっている。何名かのグループに分かれ、それぞれに役割を決めようとしていた時のこと。

 

「(私は)班長は無理でしょう。レクはレクリエーション係でバスの中でみんなを盛り上げたりするんだけど、できないでしょう。あとは食事と生活と保健なんだけど、食事は食べるのが一番遅い私はダメだし、生活は言ってみれば全部じゃん。だからどうしても保健をしたかったんだけど、吉田さん(仮名)さんも同じみたいで全然譲らないんだよ。私もどうしても保健がいいし、話し合おうとしてもお互い全然折れないの。」

 

そこで出てきた言葉が冒頭の表現というわけ。

 

聞いていて感心したのは、何度も何度も使うその表現自体もそうだったけど、最後の最後に娘が折れたということ。

 

クラスの年間目標が「たいやき」だそうで「た」は助け合い、「い」は挑む、「や」は優しい、「き」は輝きの「き」だそうで、それに近づくために、吉田さんと、自分の気持ちと折り合いをつけたのだという。

 

「折り合いをつける」

 

調べてみた。 

 

折り合いをつける
読み方:おりあいをつける
別表記:折合いをつける

交渉において、互いにある程度譲り合って双方が納得できる妥協点を定めること。互いに意見や立場が対立しないポイントを見出すこと。

 

http://www.weblio.jp/content/折り合いをつける

 

単なる妥協ではなく、全体を考えた上での第3の案を見つけること。

 

こうしたことを積み重ねて人は少しずつ成長していく。

 

10歳の娘が眩しく感じられた。