一字に命を懸ける

 

一所懸命

 

それをテーマにした小説「一路」の感想と学びを昨日のブログに書いた。(一所懸命に生きる

 

その中で小説の解説の一部を紹介したのだが、その最後の部分にまた心に突き刺さるものがあった。

 

勝手ながら抜粋させていただく。

 

以来、「一所懸命」は私のテーマとなっている。だが、何をもって「一所懸命」とすればいいのだろう。

この際だから、浅田次郎さんに伺ってみることにした。すると浅田さん、意外なことに「字を丁寧に書くこと」と、おっしゃった。

浅田さんの原稿は、手書きである。

「原稿が汚くなったり、略字を使ったりすると、あ、一所懸命じゃないなあと反省する」

困るのは、近頃は編集者もそれを分かっていて、きれいな手書き原稿を渡すと、中身を読まないうちから、「いいお原稿でした」などと言うのだそうである。

最後に、本文中にあまたある心に残る言葉から、ここは、とびきり丁寧な字で書かれたのではないかしらという一節を。

ーー見よや、一路。星はひとつに見えてひとつではない。目を凝らせば、その耀いにはあまたの星が群れておる。正義とは星ぞ。いかに夜空の闇が広うても、正義が孤独であろうはずはない。

 

自分の持ち場に命を懸けるのは大いに結構。

 

そして、そのためには、

 

普段から

 

自分が発する言葉、取る行動、手書きで綴る一字一字に命を懸けるほどの気持ちを持っていなければならない。

 

最近では、スピードが大事だと思って、今まで以上に書きなぐるような字を書いていただけに大いに反省することとなった。

 

ノートに文字を書く時は、

 

一字一字に心を込めて、

 

丁寧に、

 

命を懸けるつもりで、

 

書くことを心掛けよう。