奇妙な冒険 後編

 

昨日の夢の続き

 

そこにはいかにものジェットコースターがあって、自分がそれに乗っているはずなのに目に映るのは主観的な風景ではなく、スローモーションのように自分がジェットコースターに乗っている姿。

 

その映像がまるで映画の一コマ一コマのようになめていくように流れていく。

 

そう思った途端、実際に自分がジェットコースターに乗って右や左に大きく振られる感覚に襲われる。

 

いつの間にかジェットコースターを降りて暫く歩くと、そこには西洋の大きな古城が聳え立っていた。

 

堀は広く深く、堀を隔てている壁の手摺を越えて覗き込んでみるとそこには何と巨大な黒い龍と銀色の龍が水中で熾烈な戦いを繰り広げていた。

 

水中で戦っている二匹の龍が突然物凄い音を立て水面に立ち上がり、ちょうど目の前の高さまで飛び上がってくる。

 

ジェットコースターに乗っている時と同じように視点は時々切り替わり、堀の外側の壁越しに見ている自分と水中で真近に二匹の龍が死闘を繰り広げている姿を見ている自分がいる。

 

二匹の龍は壮絶な戦いの末、二匹とも絶命してしまう。

 

残念に思いつつも古城に入ろうと堀に掛けられた橋を渡っているところで目が覚めた。

 

奇妙な冒険の夢だった。