人間に与えられた能力のうち最も偉大なものは忘れることである。
いつ誰による言葉か覚えていないし、そもそも本当の名言(?)かどうかも定かではない。
そんな意味のことが頭のどこかに残骸として残っている。
それが神様からの恵みであるのを否定するつもりはないけれど、同時に記憶のホールド力をもう少し高めたいとも思う。
自分の手に届く範囲のものなら問題はない。
少し手を伸ばせば届くものも大丈夫。
それらがまばらに散らばっている程度なら何とかなる。
しかし、それがもう少し離れ、数が増えると覚えるよりも忘れてしまうスピードの方が早くなってしまう。
目の裏に焼き付ける、頭に埋め込む、心に刻みつける・・・
そんな風にして記憶のホールド力を高めたい。
手を動かして「書く」、頭を振り絞って「アイデアを出す」「整理する」、心を使って「纏める」。
まずは「記憶を留める」という強い意思を持つ。
次に留められるよう工夫する。
それをひたすら続ける。
工夫を重ねながら。
それが記憶のホールド力を高める唯一のやり方であり、最強の方法だ。