建物の陰になって隠れていたためにある壁が古いまま残されていた。
そんな光景を目にして、昔聞いた話を思い出した。
日本製品の凄いところは見えないところにまで気を配ること。
新興国が経済発展を経てそれなりの製造力、商品力を獲得しても日本製品には敵わない。
そんな発言を思い出す。
まだ幼い頃に母親が言っていたこともまた一瞬で頭に戻ってくる。
身につけるものも見えないところこそ気を使うべき。
見えないからと言っていい加減ではいけない。
見えないからと言って存在しないわけではない。
見る角度や状況が変わるといい加減な部分が露呈する。
何より自分自身が知っている。
見えないところにも気を配りたい。
目に見えないからこそいい仕事をしたい。
それが品格をつくることになる。