暗黒面に堕ちる

 

突如轟音と共に地面が裂ける。

 

あらゆるものがそこに落ちていく。

 

あまりにも突然の出来事に呆気に取られ、自らも奈落の底に落ちていく。

 

もちろん比喩である。

 

たとえ話とは言え、それが起こったときにはあまりの唐突さと理不尽さと不条理に一瞬何が起こっているか理解できなかった。

 

しばらくして客観的に思い起こすと喪失感よりも怒りで心が満たされていた。

 

暗黒面に心が支配されていく。

 

地割れに飲み込まれていく。

 

そこから這い出さなければならない。