辞めるというオプション

 

女子競泳400メートルメドレーで金メダルを取った大橋悠依選手の選手生活は決して順風満帆だったわけではない。

 

今大会前にも伸びないタイムと精神的な落ち込みがあってコーチに相談したという。

 

「水泳を辞めることも考えてもいいんじゃないか。」

 

不思議なもので、その選択肢があることを改めて認識したことで逆に気が楽になり、再び水泳に打ち込む力が湧いたという。

 

我々は自分で選択した道であっても、その道を走り続けていくうちに求められる結果やルールに雁字搦めになって、いつの間にか心を失くしてしまう。

 

いつやめてもいいというオプションがあることを忘れてしまって。

 

その選択肢があることを意識できれば自らこの瞬間を選び続けていることに気づけるはず。

 

「自分の泳ぎができました。楽しかったです!」

 

その言葉が自然に出てくるようになる。

 

そして、結果が出る。

 

我々も同じなのだ。