北京オリンピックの女子フィギュアスケートのフリースケーティングを観ていた。
何だろう?
心に何度も何度も同じ疑問が浮かんでくる。
難易度の高いジャンプやコンビネーション、ステップの軽快さやスピンのスピードやキレ、演技全体のシークエンスや音楽との相性等
フィギュアスケーティングの美しさや凄さは感じても心を打つ演技とそうでない演技がある。
その違いは何なのだろう?
昨夜銅メダルを獲得した坂本花織選手の演技に心を打たれた。
前回のショートプログラムもそうだったし、昨夜のフリースケーティングも唯一彼女の演技で背筋がゾクゾクし、心が震えた。
緊張はしながらも堂々たる姿に、
伸びやかで雄大さに。
自分を信じて、貫き通して、ここまできたことが画面を通して、海を越えて、伝わってきた。
坂本選手のインタビューを聞いて納得した。
「オリンピックでやり切ろうと思ったことができた。やり切って今はスカッとしています。次に向けてまた前進していきたいと思います」
人の心を打つのは高い技術でも美しさでもましてやメダルの色ではない。
自分が自分で決めてやろうとしたことをどれだけ自分を信じて貫き通してやり抜こうとしたのか、
それにかかっている。
果たして自分自身は人の心を打つほどやり切れているだろうか。
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