嫌なことが起こる。期待が裏切られる。あり得ないことが降り掛かる。
目の前が真っ暗になって、溜息を吐き、もう駄目だと消沈する。
茫然とする。
世界の終わりがくればいいのに、と思わず願ってしまうときがある。
長い間生きているとそんなことは幾度となく起こるもの。
とは言っても、思春期の子どもたちにとっては人生の関門のようなもので、決して簡単に通過できるものでもない。
恋も友人関係も進級によるクラス替えも担任の先生の交代も別れも新しい出会いも全て良いことばかりとは限らない。
実際には嫌なことの方が楽しいことよりも多いかもしれない。
それでもその後の人生の荒波に乗り出していくためには必要な試練であり、通過儀礼のようなもの。
若者よ、悩めばいい。
大いに悩み、もがき苦しみ、
心を耕し、
最後には、
開き直ればいい。
そして、
笑顔で歩いていくのだ。
それが"美しさ"になっていくのだから。