百年という刹那

 

この間会った人は70代も半ばの紳士。

 

「僕くらいの年齢になってきたら、100年なんてあっという間に感じられるよ。」

 

その人が嬉しそうに話してくれた。

 

明治維新だって150年ほど前のこと。僕からしたら父親の世代と言ってもいいくらいだし、少なくとも祖父の時代。徳川幕府ができたのだってたかだか420年前。せいぜい五、六代前だよ。そう考えたら、そんな昔のことだと思わなくていいし、身近に感じられない?」

 

確かに。

 

ましてや地球の歴史や宇宙の生誕から考えたら百年も一瞬だ。

 

我々は刹那に生きている。

 

もっと人生を愉しんでいいのではないか。

 

人生100年時代

 

と言っても、

 

我々が生きている時間は決して長くはない。