本当のことの不在


真実の不在


事実の不在


解釈は山のようにあっても本当のことはいつもわからないまま。


本質に迫ることなく常に外周をうろうろしているかのよう。


集団的自衛権をめぐる憲法解釈しかり、STAP細胞の存在しかり、福島第一原発事故の原因究明しかり。


結論の不在であり、総括の不在。


全てが中央の巨大な釜に投げ入れられ、ぐつぐつと煮られ、曖昧さという味に溶け込んでいく。


そして人は言う。


「微妙」


と。


それが仮の結論になり、


誰も何も言わなくなり、


本当のことは永遠に失われてしまう。