削ぎ落とす作業

 

出していく、足していく、増やしていく、

 

次は、

 

形を整えていく。

  

そして、

 

削ぎ落としていく。

 

自分の言いたいこと、伝えたいこと、本当に伝わってほしいこと、

 

芯の部分だけに絞り込むことで伝わりやすくなる。

 

言いたいことがたくさんあって、山ほど伝えたいことがあって、実際にしゃべり続けてたとしても受取手が何も受け取らなければ、意味はない。極端に言えば、百を伝えようとして何も伝わらないよりも99を諦めても一つが伝わる方がいい。

 

これからは削ぎ落とす作業を念入りに行いたい。

 

 

そこまできてる

 

「そこまできてる」

 

そんな感覚を感じることが最近多い。

 

何がどう「そこまできてる」のかはよくわからない、

 

というよくわからない話(笑)。

 

あと一歩か二歩近づけば届く感じがある・・・

 

というのが何なのかは霧に包まれていてわからないけれど、自分が望んでいるもの、自分が探し続けてきたものという気がしてならない。

 

或いは、自分が「そこまできてる」ということかも。

 

単なる思い過ごしかもしれないし、蜃気楼のようなものかもしれない。

 

それでもそこまできてる感覚を信じて前進していくしかない。

 

思考を深めていくしかない。

 

なんてったってそこまできてるのだから。

 

 

叫ぶ

 

今日のNHK朝の連続テレビ小説ひよっこ」の中の会話だ。

 

あの、どっかにお出かけだったんですか?

あ、ちょっとな。叫んできたんだ。

え?

お父ちゃん、えっと、父が目撃された場所で。ね。

でっけぇ声でな。お父ちゃんの馬鹿野郎ってな。

いいね、それ。

だっぺ。

馬鹿野郎って言いたい相手が150人ほどいる。

150人?

ずいぶんいんなぁ。

はい。

でもよぉ、みね子、あれだっぺ。思ってることをよぉ。カッコつけずに思いっきし叫ぶとなんだか力が出っぺ。それに笑えっぺ。なんだか。

それがビートルズだ。

んだから好きなんだぁ。俺は。何でもいいんだ。難しいことでなくていいの。何でもいいんだ。腹立つことでも。仕事休みてぇでも。あの子が好きだぁ。でも。何でもいいんだ。ん。今思ってることをな、叫ぶんだ。音楽に乗せてな。エレキギターでよ、うえぁ〜ってでっけぇ声で叫んでて、うっせぇわって思うかもしんねえけど、でも、あれはできるだけ遠くまで届けるためになんだ。気持ちをな。だから、でっかい音なんだ。ん。だからよぉ。聴いてっと、何だか一緒に声出してるみたいな気分になって、心が晴れんだ。一緒に歌いたくなるんだ。でよ、それがレコードっとかになっと、イギリスから茨城まで届くんだ。すげえよね。

あの、チケットは手に入っんですか?

いや。いいんだよ。そんなもんは。無くても。俺はな。あいつらが東京に来た時に一緒に東京にいるだけで十分なんだよ。

星があんまし見えねえな。ここでは。

んだね。

でもよ、若者諸君、見えねえだけで、ないわけじゃねえぞ。わかっか?

ん。

東京で待ってっぞぉ! ビートルズぅ!

 

 

宗男さんの茨城弁が心に滲み透る。

 

さて、  我々は何を叫ぼう?

 

一瞬を切り取る ー読書ー

 

本や文書を読む時いつの間にか斜め読みをすることが多い。



速読と言えば聞こえはいいけど、スピードと理解度を考えるとあくまで「斜め読み」の範疇内。



その効力はデメリットよりもメリットの方が多いからから自然と続いているわけだけれど、気がつくと普通の読書でもそうしている自分がいる。



斜め読み、飛ばし読みを全面否定しているわけではなく、読むもの、内容によって使い分けようとしても精読、熟読が必要なもの、そう読みたいものにもそうしてしまう傾向があることに気づいた。



読書が楽しいのは、物語や内容全体の理解だけでなく、言葉の一つひとつ、文章の一文一文を自分の中にくぐらせることもある。



言葉の一つひとつを噛みしめ、内容を吟味し、自分の中にイメージを創り上げる。



それが楽しい。



作者が描いたイメージを一言一句自分の中で忠実に再現するように、自分なりの想像力や創造性を発揮して新たな世界を創り上げる。



それが読書の醍醐味であり、その一瞬一瞬を切り取るイメージを持って言葉を追いかけていきたい。



良質な言葉、質の高い文章、想像力が掻き立てられる物語にこれからもどんどんチャレンジしていきたい。



逆に、何も感じられないものには時間をかける必要はない。

 

響かないものはすぐにおいて次にいけばいい。

 

我々に残された一瞬は貴重なのだから。

 

 

 一瞬を切り取る ー眠るー

一瞬を切り取る -歩く-

一瞬を切り取る -呼吸-  

一瞬を切り取る -髭剃り-
一瞬を切り取る -おにぎりを食べる-

 

 

What wows you.

 

What wows you.

 

とは、トヨタ自動車の印象的なTVCMのキャッチフレーズだ。

 

直訳は「あなたをワォーと言わせるもの」。転じて「あなたを感動させるもの」「あなたが興奮するもの」「あなたがインスパイヤーされるもの」。

 

百聞は一見に如かず

 

こちらをご覧あれ。

 

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What wows you? 

 

あなたを"WOW!"と言わせるものは何だろう?

 

あなたはそれを追いかけているだろうか?

 

 

toyota.jp

 

 

 

 

 

灰色のセーター

 

随分昔のこと。

 

アメリカ人の友人が家を訪ねてくれた時にバッグからくたびれた灰色のセーターを取り出して、これを着て写真を撮って欲しいと頼まれた。

 

いいよと言って、灰色のセーターを着て、本棚の前で写真を撮る。

 

その後、一緒に食事をしていると自然と灰色のセーターと写真の話になった。すると、想像を遥かに超えた物語の一部に参加していることがわかった。

 

実際の話である。

 

筆者の友人のアメリカ人は別の友人から頼まれてセーターを持ち歩いていた。そのセーターの元々の持ち主はある男性で、幼い頃から大好きだった祖母の手編みのセーターをとても大切にしていたという。その彼が大病を患ってしまい、一命は取り留めたものの婚約者との約束だった世界一周旅行ができなくなったことをとても悔やんでいた。

 

落ち込んだ彼を励まそうとしてフィアンセが取った行動がなんとも凄い。

 

彼から大切なセーターを借りて、それを失くしたことにして(彼は驚き悲しんだもののフィアンセを責めることもなく許したそう)、そのセーターを様々な友人に頼んでアメリカ中はもとより世界各国に持っていってもらってその国ならではの場所でセーターを着て写真を撮るようお願いしたという。その日本への旅行版が筆者に頼まれたというわけだ。

 

世界一周旅行ができなくなった彼の代わりに彼の分身であるセーターが世界中を駆け巡り(そのせいで元々白いセーターが灰色になってしまったみたいだけれど)、その写真と各人からのメッセージとセーターそのものが結婚式でプレゼントされるのだという。

 

そのシーンを思い浮かべて目頭が熱くなった。

 

二人と灰色のセーターがどうなったかは知らないけれど、

 

今も2人で元気に幸せに暮らしていればいいな。

 

灰色のセーターと一緒に。

 

飽きない秘訣

 

飽きるのは自分の成長が止まっているから

 

なかなか簡単には手に入らないようなものほど欲しくなるものだ。

 

しかし、いったん自分のものになり、少しばかり時間がたつと、つまらないもののように感じ始める。それがものであっても人間であってもだ。

 

すでに手に入れて、慣れてしまったから飽きるのだ。けれどもそれは、 本当は自分自身に飽きているということだ。手にいれたものが自分の中で変化しないから飽きる。すなわち、それに対する自分の心が変化しないから飽きるのだ。つまり、自分自身が成長し続けない人ほど飽きやすいことになる。

 

そうではなく、人間とし成長を続けている人は、自分が常に変わるのだから、同じものを持ち続けても少しも飽きないのだ。

 

悦ばしき知識   ニーチェの言葉より

 

 

 

そんな文章に出合い、その内容がすぅっとと心の中に入り込み、沈殿していく。

 

元来飽き性だと思っていた自分が結構そうではないかもと思い始めていただけに、ちょっとした驚きを禁じえなかった。

 

最近書いている「自分がするとしたら」「もっと人生を楽しむ」「たいとねばの比率」「別次元の視力検査」「過去を自慢する理由」もいわば「主体性を発揮する」ということに他ならない。

 

言うほど代わり映えのしない毎日を楽しむためには視点を変える必要があり、それは他人から与えられるものではなく自分で獲得するもの。

 

飽きない秘訣も全く同じなのだ。