昨日のブログで書き直しのきかないペンを使うことが一発勝負の訓練になると書いた。(一発勝負の訓練法)
そのきっかけになったのはドイツ人やフランス人が小さい頃から鉛筆ではなくペンや万年筆を使うと知ったこと。
日本人は鉛筆を使う。
シャープペンシルも役割は同じ。(今は苦戦をしている液晶のシャープの社名の由来がシャープペンシルだ。)
ポイントは「消せるか消せないか」「やり直しがきくかきかないか」。
日本人は甘いのかもしれないと昨日のブログには書いたけれど、もしかすると文化的、歴史的、文化人類学的な違いがあるのかもしれない。
石と煉瓦で都市を築いてきた欧米文化と紙と木の文化で育ってきた背景の違いとか。
一度積み上げた石や煉瓦でできた建物は雨風にはびくともせず、嵐にも少々の暴動にも何の影響も受けない。そうして積み上げてきた歴史が都市や個人を強固な存在にする。
他方、紙と木で家を建て、大いなる自然の中で災害に見舞われ、火事や戦で何度も何度もやり直しを強いられてきた先人たちの知恵が日本人のDNAに刻まれた。
「消せる」「やり直しがきく」ことは日本人にとっては切っても切り離せない習性なのではないか。
消せる、やり直せる鉛筆は日本人の本質を表しているのではないか。
そんな仮説が頭に浮かんだ。
あ、最近ヨーロッパでPILOTの消せるボールペン「フリクションペン」が大人気なんだった。
結局は便利なもの、易きに人は流れるのだろうか・・・
大そうな仮説も消しゴムで消せるだろうか(笑)