電気を起こす男


「電気を起こす男」



とは他でもない私のことだ。



奇人変人ではない。



電力不足を補う奇跡の人でもない。



冬から春にかけて乾燥した日に静電気を帯びやすい人間というだけ。



車のドアノブ、職場の空調、フリースの衣服に人との接触、ありとあらゆるものにビリビリくる。



年々ひどくなっているようだ。



いや、発電能力が上がっているというべきか。



心配していないと言うと嘘になる。



けれど、このまま発電能力が上がり続けたら原発は言うに及ばず太陽光発電よりも効率がよくなるかもしれない。



ソフトバンクの孫さんが昨日発表した「自然エネルギー財団」にスカウトされたらどうしよう。



考えたらワクワクしてきた。



ますますビリビリきそう(^_^;)。



それにしても人や動物から発生する生物電力を活用するというのにはまだ現実味はないのだろうか。



素人の私でさえ微弱過ぎるとは思うが、多くの人間を直列に繋いだり、何らかの増幅器を使ったり、あらゆるオプションを考えてみる価値はあるのではないか。



「電気を起こす男」を集めて、



奇跡を起こしたい。