不気味な南下


昨日で東日本大震災から1カ月が経った。



一度は収まりかけたかと思われた余震もここ数日で大きなものが頻繁に起こっている。



震度3は普通になりつつあり、4も珍しいことではなくなっている。怖いのは震度5や6までのもはや「余震」とは呼べない規模の地震が引き続き起こっていること。3/11からちょうど1カ月が経つ昨日から今朝にかけても福島県浜通り地区で3回(震度6弱1回、震度5弱2回)、茨城県北部で5弱が1回、長野県北部で5弱が1回、千葉県東方沖で5弱が1回起きている。



震源地が不気味な南下をしているのではないか。



あまり知られていないかもしれないが、東日本大震災を引き起こした大地震は1回の大きな揺れではなく、宮城県沖で発生した1回目の地震直後に福島県沖、茨城県沖で起こった計3回の連動型であった。(日経新聞 4/10 Sunday Nikkei参照)



宮城→福島→茨城と、今回の大地震自体が北から南に起こっているのだ。広いエリアでの地震ということを考えると今回の余震が徐々に「南下」しているとは考えにくい。



そもそも日本は4つのプレートがひしめき合い、境界付近では周期的に大きな地震が周期的に起こると言われている。地震はプレートどうしのひずみを解放することで発生し、「地震の巣」と言われる日本ではもとより大きな地震や津波は避けられない。



「漠然とした不安」を持つのではなく、歴史から、科学的見地から学んだことで不安を分解し、冷静に対処しようではないか。



今回の巨大地震で再び考えられるあらゆる面からの研究が進むはず。同記事の中で文部科学省のプロジェクトを率いる海洋研究開発機構の金田義行・プロジェクトリーダーは「どんな可能性も排除せずに研究すべきだ」と発言している。今後起こり得る「東海」「東南海」「南海地震」でも「巨大地震が来ても、被害を小さくすることは可能」とのこと。



第一線の研究成果を待つと同時に我々一般市民ができること、「家具の転倒落下防止策を講じる」「消火の備え」「非常用品の準備」「家族との連絡先・連絡方法の確認」ほかもしっかりしておくことが求められている。



http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/bou_topic/jisin/sonae10.htm