既得権益
この言葉が発する薄暗い響きは何なんだろう。
この言葉とセットになっていると言っても過言ではない「手放さない」という表現。
既に手に入れた権利や利益は誰も手放したくない、その気持ちは理解できる。しかし、それがその他大勢の不利益になるのであれば話は別。諦めるべきだし、手放さなくてはならない。それが民主主義のあるべき姿。
しかし、現実はそう簡単ではない。
これほどまでに危機的な財政状態であるにも拘らず、日本国政府が大々的な公務員改革に乗り出さず、国民負担を増やそうと(増税)するのは、まさに権力闘争の結果であり、既得権益を守ろうとする抵抗勢力の力に他ならない。
翻って、
自分の持っている既得権益が多数の不利益になっていることはないか。
真摯に考えてみたい。