見えない問題

 

日本は課題先進国と言われて久しい。

 

中でも少子高齢化、東京一極集中と地方の過疎化は東京にいるとわからないけれど、地方へ出掛けるとその深刻さが顕著にわかる。痛いほどに。

 

今回の新潟旅行でもあちらこちらでその問題を痛感することとなった。

 

世界遺産登録を目前に控えた佐渡島は整備されている方とは言え、至る所に放置された家屋や設備が痛々しい。

 

新潟市内も人口77万人の政令指定都市にも拘らず古町エリアはいわゆるシャッター街になっているところも少なくなく、哀愁が漂っている。

 

この国は47の都道府県で成り立っているにも拘らず重要な意思決定は東京でのみなされるのが実態。

 

そして、

 

東京にいる限りこの国で進行している過疎化は見えない。わからない。

 

知っていたとしても情報の一つでしかなく、既得権益で雁字搦めになっている中央は自らを解体して権限を地方に委譲することはない。

 

見えない問題に対処することはできないのだ。

 

問題を「見える化」して自ら変革を行うか、

 

外国からの侵略や大震災によるリセットに頼るのか、

 

この民族に与えられた選択肢の中から覚悟を持って我々自身で選びたい。