弱いつながり

 

"weak ties(弱いつながり)という言葉をある記事で見つけてハッとした。

 

f:id:norio373:20230913092420p:image
f:id:norio373:20230913092415p:image

https://www.businessinsider.jp/post-274555

 

日本のデジタル化、キャッシュレス化は世界の先進国と比べて遅れているという話は耳にタコができるくらい聞いているけれど、デジタル先進国の副作用についてはあまり耳にしない。

 

デジタル化、オンライン化の便利さの裏側についてはこのブログでも何度か取り上げてきたけれど、

幸せの源泉 - おもしろきこともなき世をおもしろく寛容さという贅沢 - おもしろきこともなき世をおもしろく

効率の死角 - おもしろきこともなき世をおもしろく

各種SNSを例に挙げずともインターネットによる人と人とのつながりは以前に比べて遥かに手軽になった。

 

学生時代の友人、以前の職場の同僚、趣味の友達・・・

 

かつてほどの密度でなくとも「弱いつながり」はインターネット前の時代に比べて圧倒的に増えているはずなのにこの記事が指摘しているように孤独な人もまた確実に増えている。

 

弱いつながりが孤独を和らげる効果があるのならなぜこんな現象が起こるのだろう。

 

結局のところ、オンラインやデジタルはリアルの補完はできても代わりにはならないということではないか。

 

デジタル化やオンライン化が進めば進むほど「弱いつながり」の大切さがクローズアップされるのは興味深いけれど、本質は「リアルなつながり」であり、社会がもっと「つながり」に注目する日が来るのではないか。

 

そんな日を自ら手繰り寄せたい。