百分率の罠

 

6000円の商品を20%引きで買いました。いくら支払ったでしょう。

 

百分率で苦労している小学校5年生の息子と算数の宿題を一緒にやっている。

 

何度も何度もこう尋ねた。

 

「問題の意味はわかってる?」

「もう一回読んでみて。本当にわかってるかな?」

 

宿題には考え方(ヒント)が書かれてあり、それが逆に考えることを阻害しているように感じられたから。

 

□□×0.2=△△

□□ー△△=

 

□□や△△に数字を埋めることだけを考えて、問題の本当の意味を理解していないと感じたから。

 

いろんな角度で試してみてもなかなかうまくいかない。

 

業を煮やして解答用紙に書かれてあるヒントを手で隠して、口頭で何度か似た問題を出してみた。

 

すると、息子はしばらく宙で考えて、

 

「あ、そっか。アホやった。簡単やのに。」

 

そう言って、解答用紙に難なく正答を書き込んでいった。

 

改めて思う。

 

これは子供だけのことではなく、自分も仕事場で同じことをしているのではないか、と。

 

問題を本当の意味で理解しているか?

本当に課題がわかっているか?

わかっているつもりになっていないか?

 

目の前にヒントのようなものがあったり、過去の成功例が逆に正答を導くための阻害要因になっていることがある。

 

自分がちゃんとできている可能性は百分のどれくらいだろう?

 

自分が抱えている課題をノートに並べ、考え直してみたいと思った。