せめて いっそ どうせ

翻訳が難しい日本語に「せめて」「いっそ」「どうせ」があるという。



「これだけできないんなら、『せめて』これだけはしておいて」



「これだけできないんなら、『いっそ』全部やめてしまえば」



「これだけできないんなら、『どうせ』これもできないんでしょ」



「これだけできないんなら」という枕詞をつけると「せめて」「いっそ」「どうせ」がどれもスムースな使い方になる。残念としか言いようがないけれど、恐らく完璧を何事にも求める日本人の減点思考から生まれた言葉なのだろう。



全ての物事には明暗がある。



翻訳しにくい言葉として「暗」の部分が挙げられるのであれば、



「せめて」日本語の「明」の部分は、より積極的に翻訳し、海外に発信し、



「暗」の部分を「いっそ」日本語の語彙から抹殺するくらい日常表現から外していけばよいのではないか。



「どうせ」辺境の言葉でしかないのだから。日本語のいう言語は。



あ、やっぱりかなりネガティブな響きになってしまった・・・



やはり、表題の言葉は、日本語の影の部分を象徴しているのかもしれない・・・