条件つきの愛

「条件付きの愛」や「条件付きの約束」に我々の人生は満ち溢れている。



全てが相対的であると考える傾向にある日本人にとっては「条件付き」が当たり前になっていて、疑問に思うことすらほとんどない。



学歴が高い、収入が高い、背が高い、は「3高」と呼ばれ、女性の結婚相手の条件と言われた。(一昔前の話だけど)。長男は昔から避けられがちだし、甲斐性のない男は一人身でいることもやむを得ない。女性も性格や容姿だけでなく、料理の上手さや家事の好き嫌いで選ばれ、家柄も今だに重要視されつつ最近では仕事や収入も加えられるようになった。要は男女の差はないということ。



○○をしてくれたら、△△をしてあげる、××をしなくなったら、◎◎をしてあげる、□□だから▼▼・・・



知らず知らずのうちに愛に条件をつけている。



「これらは本当の愛ではない」とまでは言わないが、本来「無償の愛」の対象になるべき子供に対しても同じように条件をつけ、子供の心を不安定にさせているのではないか。それが「モチベーション」という対価を求めるものだとは理解できるが、それも見返りを求める「条件つきの愛」以外の何物でもない。



"unconditional love"



無条件の愛=無償の愛=見返りを期待しない愛



=何があっても、なくても愛することを止めない、無条件の愛はどこに行ってしまったのだろう。



聖夜の夜にふとそんな思いが心に降り積もった。