ブレーキをかける人

 
 
ブレーキをかけるのが得意な人がいる。
 
 
得意というより好きなのかもしれないし、
 
 
単にスピードが出過ぎることを恐れての反射作用に過ぎないのかもしれない。
 
 
と言っても、車や自転車の話ではない。
 
 
仕事のスピードや進め方、会話のテンポもそうだし、生き方そのものに当てはまると言ってもいい。
 
 
スピードが出始めた時の対応の仕方が一人ひとり違うということ。
 
 
一概に遅いのがダメで速い方がいいとも限らない。
 
 
かと言って、遅いことで失うことも少なくない。
 
 
要は、組み合わせなのだ。
 
 
速さを売りにしている人はブレーキをかける人がそばにいる方がいい。
 
 
たとえ忍耐が要求されたとしても、
 
 
スピード違反で捕まったり、事故を起こしてしまうよりも遥かにマシなのだから。