サウンドゲームの終わり

 

散髪屋さんでのこと。

 

髪を切ってもらいながら流れているラジオの声を何とはなしに聴いていた。

 

無観客試合が味気ないということで、新しいネーミングを募集しているそうです。この番組では、一次選抜で落とされそうなネーミングを募集します!」

 

1ヶ月分の髪の量ってどの程度なのだろうと考えていた頭が急にそちらに引っ張られた。

 

「一次予選で落ちる、かあ。なら、誰もいないからエンプティゲーム? 絶対落ちそう。ゲームに集中できるからコンセントレーションゲーム? 長いし、わかりづらそう。これも落ちそうでいい。」

 

「実際に採用されそうなものも考えてみよう。スタジアムに観客はいなくても家では観るからリモートウォッチゲーム? 省略してリモートゲームは? 無観客の野球の試合はバットにボールが当たる音が気持ちいいし、走者の砂を蹴る音まで聞こえてきそう。音に注目(注耳?)してサウンドゲームはどうだろう? 英語のサウンドには健やかという意味もあるし、感染症対策にもピッタリ。」

 

ネットで調べてみるとサッカーをはじめとした9競技で「リモートマッチ」が採用されたとのこと。

https://www.google.co.jp/amp/s/www.nikkansports.com/m/sports/news/amp/202006150000324.html

 

無観客試合」でなく「リモートマッチ」9競技で

 

日本トップリーグ連携機構(JTL)は15日、6月3日から9日までSNS上で募集していた「無観客試合」に変わる名称が「リモートマッチ」に決まったと発表した。

オンライン会見で、JTL川淵三郎会長は「無観客試合というのはそもそも、クラブが何か問題を起こして懲罰のために収入を一切断ち、観客なしで行う、ホームでありながら大きな声援を受けられない言葉です。今回とは完全に意味合いが違う。このような形での無観客試合はあまりないと思います。よりポジティブな、コロナウイルスに打ち勝つような、無観客試合という名前を考えてもらえませんかといったところ、1週間の短い期間の中で9156人もの応募をいただきました。ありがとうございました。慎重に検討していただきまして、変わる名前を発表させていただきます。ファンの皆さん、マスコミの皆さんに使っていただいて、ポジティブな印象を与えられるように、会話の中で使ってもらえることをお願いします」と語った。

JTLはボールゲーム9競技(サッカー、バレーボール、バスケットボール、ハンドボールラグビー、アイスホッケー、ホッケー、ソフトボールアメリカンフットボール)の12リーグが参加し、競技力の向上やリーグの活性化を目標にした活動を行っている。

 

元々野球をイメージしていただけに野球で「サウンドゲーム」が採用されないだろうか。

 

なんて考えていたら散髪が終わった。

 

音だけで考えたサウンドゲームの試合終了といったところか。