奴隷の御者

 

"slave driver"という表現が英語にはある。

 

「奴隷の御者、監督」という意味で奴隷のように人をこき使う人を表すときに使う表現。

 

My boss is a slave driver!(私の上司は人使いが荒い)

 

こんな風に使う。

 

立場を変えて、奴隷の御者になるとしたらどうだろう。

 

人をこき使う、自分の思い通りに働かせる・・・

 

それは本当に楽で羨ましいしいことなのだろうか。

 

実際の奴隷使いがどうだったかはさておき、誰かに何かをさせるのは容易いことではない。

 

無気力や非協力、反抗心とも戦わなければならず、膨大なエネルギーと時間がかかる。

 

逆に対象者が自ら考え、動くようになれば、それほど楽なことはない。

 

自分で考えたい、決めたい、動きたい、自らの力で走りたい者ならなおさらだ。

 

目的地を指し示せばいい。

 

あとは期限と燃料だけ用意するだけだ。