昨日のブログで「幸せな気持ちになれる14000のこと」という英語のペーパーバックを紹介した。
http://d.hatena.ne.jp/norio373/20120401
今日は日本語の本を紹介したい。
- 作者: 松浦弥太郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2012/02/03
- メディア: 文庫
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「暮らしのなかの工夫と発見ノート」というサブタイトルがついていて、昨日同様心がけ一つで日々の暮らしが楽しく、豊かになることを教えてくれる一冊。
内容を少し紹介しよう。
◆毎日が「自分プロジェクト」
誰かにやれと言われたことではなく、自分でやらなければならないと決めたことでもなく、「これができたら、すてきだろうな、面白いだろうな、きっと新しい発見があるだろうな」、そんな小さなプロジェクトをいくつもこしらえ、あれこれやり方を工夫し、夢中になって挑戦し、順番にクリアしていくこと。
◆きよらかという自信
「見えないところをきれいにしよう」毎日言い続けて掃除をする。きよらかさを作り出すことで誰もが強くなれ、自分の自信にすることができます。
◆静かなしぐさ
テーブルにコップを置く。ドアを閉める。エレベータのボタンを押す。こんなありふれた動作が、美しくも醜くもなります。たとえば、がちゃりと受話器を置くのではなく、相手が切ったのを確かめ、ゆっくり静かに置く。このような静かなしぐさは、美しさを生み出します。
◆「足りない病」を治す
なにがあっても口にしたくない言葉があります。それは「お金がない」と「時間がない」。無造作にそれらの言葉を使う人は自分をすこやかに保つことをはなからあきらめている気がします。
◆心のこもった食事
食事は人生にかかわります。基本的には一日三回、毎日繰り返すことですし、何も食べずに生きていくことはできません。いろんな制約があるなかで、「今の自分が選べるなかで、最良の食事は何か?」をきちんと考え、選択しようという提案をしたいのです。
他にもたくさんの素敵な考えと工夫が、飾り気のない、でもどこかほっとする文章で綴られている。
文庫本の帯にこんな文章が載っていた。
大人の顔で生きることに慣れると、毎日はただの繰り返しになってしまいます。
問いかけにていねいに答えれば、毎日が工夫と発見であふれます。
おいしい食事のように、ほっとやすらぐお茶のように、日々を味わっていただけたら幸いです。
そのていねいさが装丁にも表れていて、手に取ることにもささやかな喜びを感じられるほど。
「暮らしの手帖」の編集長の面目躍如たる素敵な書籍である。
遠い遠い目標ではあるけれど、
いつかはこんな文章を書ける人間になりたい。
今日からこの本をブログのお手本としよう。
「自分プロジェクト」の始まりだ。