男は度胸、女は愛嬌
そんな言葉を最後に聞いたのはいつだろう。
20世紀、或いは昭和の遺物だと思っていたけれど、男女差別が悪のように言われるようになって死語になったと思い込んでいたら、どうやら仮死状態だったよう。
最近になって「度胸」なんて古いうめかしい響きのする言葉をあちらこちらで耳にするようになった。
21世紀の現代では、男だけに求められる資質ではなく、人として、男女関係なく「度胸」が大事であり、評価される。
一つには、リーダーシップが求められているからであろう。
混沌とした世界、正しい解を誰も持っていない時代にはどこへ、どのように向かっていけばよいのかわからない。
多様な価値観の中で意見の異なる人たちと丁々発止でやりあったり、うまく道筋を見つけ、進んでいくためには「度胸」が必要不可欠ゆえに。
世界中にネットが張り巡らされ、世界中の人たちがサイバー空間で繋がるようになった。
見えない世界における競争は数十年前とは比べ物にならないくらい激化し、リアルの世界にも伝染し始めている。
そんなタフな世界で戦っていくためには、
生き残っていくためには、
知識も表現力も行動力も決して欠かせないけれど、
最も試されているのが、
度胸なのだ。