ある契約書の内容を見る機会があった。
目を奪われたのがこの項目。
こういった団体を除外するために契約書に明記されているだけで当たり前と言えば当たり前の話なのだが、反社会勢力を排除するための項目は想定内だっただけれど、ここまで含まれていたのには驚かされた。(反社会勢力を排除するための項目もちゃんとあった)
ネットで調べて法律を読んでみてもなかなか頭に入ってこない。
思考は横道に逸れ、広がってていく・・・
まず思ったのは、比較的新しいこの法律ができたきっかけ。読み始めるとすぐに「サリン」という言葉が見つかり合点がいく。その後も2001年アメリカ同時多発テロ、世界中で急に起こり始めた自爆テロ、そして先日起こったばかりのパリ、ブリュッセルの同時多発テロ・・・ 世界は全く新しい形態の戦争の渦中と言ってよい。
次に思ったのは、「無差別大量殺人行為を行った団体」という表現を目にして、一部の狂信的な宗教団体だけではなく、日本国自体がそうであり、アメリカがそうであり、世界中の多くの国が当て嵌まるのではないか、ということ。先日放送されたNHKスペシャル「新・映像の世紀」を見て、改めて戦争の悲惨さと人間の愚かさ、闘争を繰り返してきた人類の歴史を思い知らされた。(これはまたいつか別の機会で考えてみたい)
もう一つ感じたのは、法律文の精緻さとわかりにくさ。物事を正確に過不足なく言葉で表すことの大切さと難しさを痛感するとともにそれを作り、運用する専門家たちの偉さを実感したこと。
と同時に、自分にはできないし、たとえ頭でわかったとしても自分には向いていないことを再認識した。そう言えば、大学の専攻を選ぶ時にも「法学部」は自然に避けていたっけ。好みとか興味とか、心のアンテナを磨くことも肝要なり。
ショッキングな名前の法律からいろいろと考えさせられた。