言葉という形

 

普段から使う言葉に注意を払いたい。

 

脳は圧倒的な複雑さと驚嘆するほどの能力を秘めている一方で、驚くほどの単純さを併せ持つ。

 

抽象的な概念をそのまま捉えることができるし、それを絵画や彫刻、言葉のように形にすることもできる。

 

しかし、一旦取り入れたものは意外にそのまま保存してしまい、修正が効かないことも多い。

 

第一印象しかり、最初の認識、理解しかり。後から上書きをしても最初の理解がそのまま残っているなんてことは珍しくはない。

 

同じ言葉を何度も聞き続けていると自然に刷り込まれ、いつの間にか自分自身の言葉、考えだと思い込んでしまう。

 

それが良い言葉であっても、悪い考えであっても。 

 

だからこそ普段から使う言葉には注意を払いたい。

 

その言葉を一番多く聞くのは何より自分なのだから。