近くにあるものばかりを見ていると近視になる。
科学的に証明された事実かどうかはわからないけれど、昔からの経験値で因果関係があると言われている。
時々緑を見るといいとか遠くを見るといいというような話を聞くし、それができる環境ならそうしてもいる。
それでもネット社会においてスマートフォンやタブレット、PCの画面を見続けているとずっと近いところばかり見ていることになる。
仕事も同じだと感じた。
自分の仕事には、得意なこと不得意なこと、それぞれあっても、これまで自分が実際にしてきたことであり、今自分がしていること。
それは手に届くところにあって、それなりの理解と洞察が得られる世界。言い換えると自分が見ている、見えている世界。
電車の中で斜め向かいに座っている男性(30代前半)が貪るように本を読んでいた。
覗き込んでみると、タイトルにこう書かれている。
「この一冊で全部理解できるネットワークの基本」
0から学ぶのは大変でありつつも新しい世界を切り拓くことでもある。
これまでの自分では見えない遠い世界を見ることでもある。
近くものばかりをずっとみていたら近眼になってしまう。
近くのものを見るだけではなく、時々顔を上げ、遠い世界を見てみるといい。
視力は鍛えられ、近くも遠くも見えるようになるはずだ。