老樹
烈風に当たって 根が深くなった
樹かげに 泉が湧いてきた
善い者も悪い者も その陰に憩わせた
自分を倒す樵夫にも 終わりまで陰を与えた
明治の社会教育家、後藤静香(ごとうせいこう)氏の文章だ。
いつかはそんな老樹のような存在になりたいと思う。
何十年先かわからないけれど。
そのためにしっかりと
根を伸ばし、幹を太くし、枝を伸ばし、葉をつけ、花を咲かせ、実をつけていかねばならない。
いつの日にかそうなれればいいな、ではなく、
日々の心がけと行動でのみ一歩ずつ近づける存在であることを胸に刻もう。
老樹になることが目的ではない。
目標でもない。
あくまで日々の努力の結果として。