目的と目標

昨日のブログ「老樹」http://d.hatena.ne.jp/norio373/20110727 の終わりに「老樹になることは目的でも目標でもない」と書いた。



目的と目標の違いについて今日は考えたい。



日本語では目的も目標も似ている言葉として特に区別なく使うことが多いけれど、何かを成し遂げようとする時にはこの二つの言葉と概念は俄然重要な意味を持ち始める。



「目的」は何のためにそれをするのかという"why"。成し遂げようとすることの意味と言い換えてもいいかもしれない。例えば、仕事であるプロジェクトを成功させたい時の「目的」はその成功から得られる果実ということになる。それが社会的に意義の深いものであれ、一企業の利益貢献にしか向いていないものであれ、それがプロジェクトの「目的」となる。



それに対して「目標」は具体的な到達点"goal"="what"と言うとわかりやすい。例えば、身体を鍛えたいと思い、マラソンを走ろうと決意する。その時の目標は「完走する」とか「4時間30分を切る」という具体的なものになる。また、成し遂げたいことの大きさや難しさによって短期目標、中期目標、長期目標、のように目標を幾つにもブレークダウンすることも効果的だ。



このように何かに取り組む時、成し遂げようとする時は、「目的」と「目標」をきちんと明確に分け、達成のために「するべきこと」を具体化しておく必要がある。そして、それをPDS(PDCA)サイクルで追いかけて行く。



そして、もう一点やっておくべきは「目的」「目標」「するべきこと」を常に目に付くところに掲げておくこと。なぜなら、人の意思は決して強いとは言えず、せっかく立てた目的目標も忘れがちになるから。



これだけできれば鬼に金棒だ。



もう一度自分の「成し遂げたいこと」を確認し、軌道修正していこうではないか。