相対と絶対の間

 

相対と絶対の間(はざま)に答えがあるような気がしてならない。

 

最近ずぅっと感じ続けているテーマがこれである。

 

と言っても、厳密に言うと、答えはその間にあるどこかではなく、一瞬一瞬でずれ動いていく。

 

というもの。

 

つまり、相対的に選ばれる瞬間があるべき、ということと、相対を全く無視し、主体的、絶対的な視点と決定が求められる時の両方があるということ。

 

これだけだとわかりづらいだろう。

 

もう少し具体的な例を挙げてみたい。

 

例えば、あなたがあるグループのリーダーであるとしよう。

 

グループが目指すべきものは、そのグループが作られる時点で目的や目標が存在し、その趣旨に賛同する人たちが集まっている。リーダーであるあなたはそのグループが作られた目的や目標を絶対的なゴールとして設定し、ぶれずゆれず、叱咤激励して進んでいくのが理想であり、王道である。

 

と同時に、時に人は理想だけでは生きていけず、弱音を吐くこともあれば、悪態をつくこともある。現実的な世界で生きていく中で感じるもの、目指すものは自然と移ろい変わっていく。一人ひとりが時間や状況の中で変わっていく中で「絶対的なゴール」だけを掲げ続けることがグループの成功に繋がるとは限らない。状況に応じて、一人ひとりの状況や意思を尊重する方がうまくいくことだってある。

 

それが相対的な対応。

 

絶対的な目標を貫く勇気と相対的な状況に応じる柔軟性

 

その両方を兼ね備え、時と場合によって使い分けることこそが最強のリーダーシップであり、生き方ではないか。

 

相対的なものと絶対的なものの間に答えはある

 

そんなことをずぅっと考え続けている。

 

それこそが答えであると信じて。